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もうまくしょう

網膜症

最終更新日
2018年08月15日
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2018/08/15
掲載しました。

概要

網膜症とは、眼球の奥に存在する網膜に対して何らかの障害が生じ、視野が狭くなる、視力が低下するといった症状を引き起こす病気を指します。

網膜症には、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症などの病気が含まれています。つまり、網膜症は特定のひとつの病気を指すのではなく、複数の病気を包括的に表現する病名であるといえます。

原因

網膜に障害が起こる原因としては、数多くのものが知られていますが、代表的な原因として、糖尿病に関連して引き起こされる糖尿病網膜症があります。

糖尿病を発症すると血管障害が引き起こされますが、これに関連して網膜を走行する血管に障害が生じ、網膜症の発症に至ります。

また、網膜症は、早産児においてみられることもあり、未熟児網膜症と呼ばれます。網膜を走行する血管は胎児期において成長が続き、妊娠36週頃を目安にしっかりと完成します。つまり、これよりも早い週数で出生する場合には網膜の血管が未完成なままであることを意味し、さまざまな障害が生じる可能性があります。

未完成の血管は、本来血管がとるべき方向とはまったく違った走行をして形成されることがあり、これによって網膜症が引き起こされることがあります。

そのほかにも、中心性漿液性脈絡網膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)と呼ばれる病気もあります。この病気は、加齢やストレスなどを原因として発症すると考えられている網膜症です。

症状

網膜症を発症すると、ものの見え方に重要な役割を担う網膜に障害が生じます。そのため、さまざまな重症度において見え方の変化が生じます。具体的には、視界がぼやける、糸くずや蚊のようなものがみえる、視界が暗くなる、視野が狭くなる、などの症状が現れる可能性があります。

網膜症における症状の進み方はさまざまです。糖尿病性網膜症においては網膜の障害がある程度進行してから、初めて自覚症状として認識されることも少なくありません。また、未熟児網膜症のなかでは急速に網膜症が悪化することもあります。

検査・診断

網膜症は、眼底の状態を詳細に評価することで診断されます。しっかりと網膜を観察するために、散瞳薬を用いたうえで検査を行います。具体的には、眼底検査、蛍光眼底造影検査、光干渉断層計などといった検査が検討されます。

また、糖尿病性網膜症においては、血糖コントロール状況やそのほかの臓器障害を評価するための検査も重要です。具体的には、血液検査(HbA1cや腎機能)、尿検査などの検査が適宜検討されます。

治療

網膜症の治療は、網膜症の進行度や原因などによって決定されます。網膜症で用いられる可能性がある治療としては、たとえば、網膜光凝固術があります。この治療方法を行うことで、網膜病変の進行を食い止めることが期待されます。

病状が進行した網膜症では、硝子体手術が行われることもあります。また、抗VEGF薬と呼ばれる薬剤が使用されることもあります。

網膜症では、予防的な観点を取り入れることも大切です。特に糖尿病性網膜症では、運動療法や食事療法、各種薬剤を用いて糖尿病のコントロールを適正に行うことが重要です。

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