検査・診断
難聴や耳鳴りなどの症状で耳鼻咽喉科を受診した場合には、耳鏡を用いた鼓膜の観察や聴力検査などの一般的な検査が行われます。
中耳腫瘍は半透明の鼓膜から透けて見えることがあり、腫瘍の進展によっては鼓膜が外耳道側に膨隆したり、鼓膜に穴が開いていたりすることもあります。このような一般的な検査を行い、中耳腫瘍が疑われる場合には、レントゲンやCT、MRIなどの画像検査が行われ、中耳内の病変や骨破壊の有無などが評価されます。
さらに、確定診断のためには腫瘍の病理検査が必須ですが、中耳腫瘍は体外から容易に到達できる部位ではないため、全身麻酔をかけた状態で腫瘍の一部を採取して検査が行われることもあります。
一方、グロームス腫瘍が疑われる場合、血管由来の腫瘍であるため生検は推奨されておらず、造影剤を用いた血管撮影で腫瘍の形態を調べることがあります。
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