治療の流れ
体外受精の具体的な治療の流れは、以下のとおりです。
卵巣刺激
卵胞を多数発育させるために排卵誘発薬を使用し卵巣を刺激します。具体的には、通常月経開始3日目あたりから、排卵誘発薬の内服や注射によって卵巣を刺激し、卵胞*の成長を促します。
*卵胞:卵巣の中にある卵子が入っている袋のこと。通常、発育した卵胞から卵子が1個排卵される。
採卵
卵胞が十分に成長したら、経腟超音波で卵胞を観察しながら細い針を刺して卵子を採取します。この際、局所麻酔や静脈麻酔を使用するのが一般的です。
精子の採取(採精)
精子の採取は、病院の採精室または自宅で行うことができます。
体外受精
卵子の入っているディッシュ(培養皿)に精子を振りかけて受精させます。
卵子の培養と胚(受精卵)の移植
受精の確認後、受精卵を専用の培養液で培養します。培養が完了したら、妊娠に適した受精卵を選び子宮に移植(胚移植)します。また、受精卵の着床を促進するため、胚移植前から黄体ホルモンを投与します。胚移植後約10日間前後で妊娠が成立しているか検査します。
1回の体外受精で多数の受精卵が得られた場合には、余剰胚を凍結して、妊娠しなかった場合や次の児を希望する場合に胚移植する方法(凍結胚移植)があります。
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