せんてんせいしつかんせつだっきゅう

先天性膝関節脱臼

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

先天性膝関節脱臼とは、下腿に相当する脛骨(けいこつ)が、太ももを構成する大腿骨に対して先天的に前方に外れてしまっている状態を指します。出生10万に対して1人の割合で産まれる、非常にまれな病気です。

膝関節が脱臼しているため、膝をうまく曲げることができません。治療では、程度に応じて、骨の位置を徒手的に整復したあとに装具を用いて固定する保存的治療や、手術が行われます。

原因

先天性膝関節脱臼の原因は、多岐に渡ります。膝関節の脱臼のみを呈することもあれば、先天性股関節脱臼や内反足など他の病気に随伴して発症することもあります。

また、多発性関節拘縮症やラルセン症候群などの一症状として発症することもあります。髄膜瘤に関連したり、羊水過少に伴う子宮内での胎位異常や骨盤位を原因としたりすることもあれば、膝関節を構成する大腿四頭筋や、靭帯の異常を原因とすることもあります。

症状

先天性膝関節脱臼は、出生後間もなく膝が変形していることから疑われます。具体的には、膝関節において、下腿の骨である脛骨が、太ももの骨である大腿骨に対して前方にずれている状態が確認されます。

膝関節が脱臼している状態であるため、膝を曲げようとしてもうまく曲げることができません。治療後も、経過によっては膝関節が不安定になることがあるため、経過観察が必要です。

検査・診断

先天性膝関節脱臼では、膝のレントゲン写真を撮影します。これにより、膝関節における骨の位置関係がずれているかどうかを確認します。また、超音波検査を用いて、膝関節の状態を評価することもあります。レントゲン写真や超音波検査は、診断のために用いられるだけではありません。これらの検査は、治療効果の評価を行う際にも施行されます。

治療

先天性膝関節脱臼では、程度に応じて保存的治療や手術療法が検討されます。軽度のものに対しては、骨の位置関係を徒手的に整復した後、シーネやギプス、リーメンビューゲル装具などを用いて固定する保存的療法が選択されます。

脱臼の程度が強い場合には、保存的療法で十分な治療効果が得られないこともあるため、手術も検討されます。

固定を終了した後も、経過によっては膝関節が不安定になることがあるため、経過観察を受けることが大切です。また、おむつの変え方などに注意を払うことが必要です。

先天性膝関節脱臼は、他の病気に関連して発症することがあります。そのため、必要に応じて膝以外に対する治療を検討することがあります。

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