治療
再発性多発軟骨炎では、障害を受けた部位や障害の程度によって治療方針が決定されます。軽度の耳介や鼻の炎症であれば、炎症や痛みを抑える非ステロイド性抗炎症薬が用いられます。
炎症が強い場合や色々な臓器・器官に炎症が波及している場合、炎症を十分にコントロールすることを目的としてステロイド薬が用いられます。
ステロイド薬単剤で効果が乏しい場合、再燃を繰り返す場合、症状が重篤な場合、特に、気道、心臓・大動脈、脳などに強い障害をきたしてしまう恐れがある場合には、十分に炎症のコントロールを図る目的で、ステロイド薬に加えて免疫抑制薬を併用することもあります。
気道狭窄による呼吸障害が強い場合には、人工呼吸管理や気管切開、ステント療法などが検討されます。
個々の患者さんで病状は異なりますが、気道や心臓・大動脈に炎症が生じた場合には、慎重に経過を見ていく必要があります。近年、診断や治療の進歩により、重症化する割合が減少し、大半の方は治癒または病状のコントロールが良好と言われております。
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