検査・診断
副腎腫瘍の検査は、腫瘍によるホルモンの過剰産生の有無、他疾患の合併の有無、腫瘍の大きさや場所などを明らかにするために行われます。主に行われる検査は以下のようなものがあります。
尿検査・採血検査
尿検査や採血検査でホルモンが過剰に産生されているかどうか検査します。
負荷試験
原発性アルドステロン症に対しては、確定診断のために利尿薬や生理食塩水などを投与し、ホルモンの反応を見る負荷試験が行われます。
画像検査
超音波検査、CT検査、MRI検査などを行い、腫瘍の大きさや位置を確認します。クッシング症候群の場合には、副腎ではなく脳の下垂体に発生した腫瘍からコルチゾールが過剰に分泌されていることがあるため、下垂体MRI検査も行います。
副腎静脈サンプリング検査
副腎は左右に1つずつあるため、どちらから主にホルモンが過剰分泌されているか調べるために行われます。副腎静脈から血液をとって調べる検査で、原発性アルドステロン症が対象になります。
シンチグラフィ検査
副腎皮質シンチグラム、副腎髄質シンチグラムなどを行い、腫瘍があることを確認します。
シンチグラフィ検査とは、検査用の薬剤を体に投与し、放出される放射線を画像にする検査です。副作用は極めて少なく、痛みも注射の痛みくらいで済みます。
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