ほうかつてきこうどまんせいかしきょけつ
包括的高度慢性下肢虚血
- 同義語
- CLTI:chronic limb-threatening ischemia,重症虚血肢,重症下肢虚血,CLI:critical limb ischemia
症状
CLTIは足の血行障害が重症化した状態です。その進行過程では、さまざまな症状が段階的に現れます。初期段階では、足が冷たくなる、足がしびれる、少し歩いただけで足が痛くなる(間欠性跛行)といった症状がみられることがあります。
下肢の血流がさらに悪化してCLTIの状態に至ると、より深刻な症状が現れます。具体的には、安静時でも足に痛みを感じるようになったり(安静時疼痛)、皮膚に潰瘍ができたり、足の指が黒っぽく変色したりする壊死の兆候を示す症状が生じます。これらの症状が2週間以上継続する場合をCLTIと呼びます。
安静時の痛みは足の指に生じやすいのが特徴です。痛みは足を上げると悪化するため、足を下げた状態のままにすることが多くなります。その結果、むくみが生じやすくなるケースも少なくありません。
また、CLTIでは重度の感染を生じるケースも多くみられます。細菌が全身に広がる敗血症と呼ばれる状態になった場合、高熱、呼吸障害などの全身症状が現れることがあります。
医師の方へ
「包括的高度慢性下肢虚血」を登録すると、新着の情報をお知らせします