ほうかつてきこうどまんせいかしきょけつ
包括的高度慢性下肢虚血
- 同義語
- CLTI:chronic limb-threatening ischemia,重症虚血肢,重症下肢虚血,CLI:critical limb ischemia
検査・診断
CLTIの検査では、実際に足を観察し、皮膚の色、温度、潰瘍や壊死の有無などを確認します。また、足の脈拍に触れて、血流の状態を評価します。そのほか、全身の状態の把握や下肢の血流をより詳細に評価するため、以下のような検査を行うことがあります。
足関節上腕血圧比(ABI)
足首と上腕の血圧を測定し、その比率を算出する検査です。下肢の動脈血流の状態を評価するのに用いられます。
皮膚灌流圧 (SPP)
皮膚の表面近くにある毛細血管の血流を調べる検査です。血圧を測定し、どのくらい下肢の血流が低下しているかを確認します。
血液検査
炎症の程度や栄養状態など全身の状態を評価するために血液検査が必要です。また、血液検査では糖尿病の重症度などを評価することもできるため、CLTIの原因となる病気の治療をするうえでも役立ちます。
画像検査
下肢の血流の状態を評価するため、造影CTやMRI、血管造影検査などの画像検査が必要となります。血管造影検査によって下肢の動脈の閉塞部位や範囲などを評価して、血管内治療やバイパス手術の治療方針を決定します。
また、骨への感染の有無を評価するために、X線やMRIなどの画像検査を行うこともあります。
培養検査
CLTIは皮膚の潰瘍などに感染を引き起こしているケースが多く、膿や組織の一部を採取して原因菌を特定する培養検査を行うことがあります。
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