原因
単純ヘルペス脳炎は、単純ヘルペスウイルスに感染することを原因として発症します。単純ヘルペスウイルスには1型と2型がありますが、口回りや性器周辺に感染することがあります。そのため、感染者の唾液や分泌物にウイルスが混入していることがあり、タオルや食器類の共有、経膣分娩時の直接的な接触などを原因としてウイルス感染が成立します。
単純ヘルペスウイルスは、口回りに水ぶくれを生じるヘルペスの原因として、ありふれたものであるといえます。しかし、一度ウイルスに感染すると、ウイルスは神経系に潜伏します。神経に入り込んだ単純ヘルペスウイルスが、ときに中枢神経にまで入り込むことがあり、単純ヘルペス脳炎の発症に至ります。
また、お母さんが性器ヘルペスを発症していると、経膣分娩に際して赤ちゃんが単純ヘルペスウイルスに感染することがあります。この場合、血流により中枢神経へとウイルスが運ばれ、単純ヘルペス脳炎を発症することがあります。
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