たんじゅんきんし

単純近視

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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概要

単純近視とは、近視のなかでもありふれたものであり、眼鏡による矯正を行うことで良好な視力を得ることができるものを指します。

「変性近視」と呼称されることもあります。また、学童期に指摘される近視である「学校近視」と呼ばれるものの大部分は、この単純近視です。

遺伝や生活環境などの影響を受け発症すると考えられており、病的なものではありません。しかし、指摘を受けた場合には、近視の進行がないか定期的にチェックすることが大切です。

原因

単純近視は、遺伝的な要素や生活環境などが要因となり引き起こされると考えられています。

身長や体重などの身体的な要素に遺伝的な要因が関与するように、近視のなりやすさにも遺伝的な要素が関係しています。

また、近くのものを見ることが多いなど、生活環境も単純近視を引き起こす要因になると考えられます。

学校に入ると机に向かって勉強をする機会が増えることから、単純近視を指摘されることが多くなります。また、スマートフォンやゲーム機の利用なども、原因のひとつであると推定されます。

症状

近視を発症すると、ものの焦点が常に近いところに合いやすい状態となります。

そのため、近くのものは見えやすい一方、遠くのものは見えにくいという症状が現れます。つまり、遠くのものに焦点が合いにくく、ぼんやりとしか見えないという状態です。

単純近視は、病的な近視と比べると発症年齢が高いことも特徴です。多くは学童期以降に近視の存在が初めて指摘されます。

単純近視は眼鏡を用いて視力矯正を行なえば良好な視力を得ることが期待でき、視神経障害をきたすことも基本的にはありません。

検査・診断

単純近視では、発症年齢や生活環境、また遺伝の可能性を考慮するため親御さん自身の近視について確認することがあります。

近視の状態を正確に評価するための検査としては、オートレフケラトメーターという器械で近視の程度を測定します。

また、筋肉の緊張をほぐす薬剤を用いて屈折度を調べる検査も行われます。こうした検査を行うことで、近視の状態を詳細に評価することが可能となります。そのほかにも、視力検査や眼底の観察などが行われることもあります。

治療

単純近視による近視の程度は基本的には軽度であり、眼鏡による矯正を行うことで良好な視力を得ることが可能です。病的な近視と異なり視神経障害を併発することもありません。

矯正が可能な単純近視ですが、一定の年齢まで近視の程度が進行することもまれではありません。お子さんは自分で上手に症状を伝えることができない場合もあるため、周囲の大人が様子を観察して状態を確認することが大切です。

また、単純近視を指摘された場合には、近視の進行がないかを定期的にチェックすることも重要といえます。

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