症状
上でも述べたとおり、右心室のポンプ機能が低下すると血液を肺へ送り出すことができなくなって血液が“渋滞”し、その結果、全身を巡った血液が心臓に戻りにくくなるのです。
血液が血管(静脈)内に過剰に存在する状態になると、血管外に水分が押し出されるようになるため、むくみを生じるようになります。特に右心不全では、下肢のむくみが目立つようになり、さらに悪化すると肝臓などの臓器にもむくみが生じるようになることも少なくありません。そのため、お腹の張り、吐き気、食欲不振などの症状を引き起こすこともあります。
また、右心不全はさらに重症化すると、食事量の減少などに伴ってエネルギー不足に陥り、体重減少や筋肉量の減少が生じる“心臓悪液質”という状態になることがあります。その結果、さらに心不全が悪化するといった負のスパイラルに陥るケースも少なくないのです。
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