治療
圧迫性視神経症の治療は、視神経を圧迫している原因に対してのアプローチを行い、圧迫を解除することが重要です。感染症に関連した圧迫が疑われる場合には、抗生物質による治療や膿の排除などが検討されます。腫瘍性病変が圧迫の原因になっている場合には、原因に応じて化学療法や手術的な摘出術などが検討されます。
圧迫性視神経症では、原因によってはホルモン異常を伴うものもあります。また、治療に関連してホルモンの分泌異常が合併することもあるため、ホルモン調節を目的とした内服薬や注射薬が適宜検討されます。たとえば、副腎皮質ホルモンの分泌に関わるホルモンが異常をきたす場合には、低血圧や低血糖などの重篤な状態に陥ることもあるため、ステロイドの補充療法が検討されます。
圧迫性視神経症は慢性に進行する病気であり、片側に生じることから自覚症状がみられにくいことも注意が必要です。放置することで不可逆的な神経障害を残す可能性が出てくるため、疑わしい症状がある際には早期に病院を受診することが重要です。
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