症状
圧迫性視神経症では、視力低下や視野が狭くなるなどの視覚の異常として認識されます。眼球から得られた情報は、左右の視神経がそれぞれ助け合いながらひとつの大きな視野を形成しています。視神経の走行中、どの部位で圧迫を受けているかに応じて左右の視覚への影響は異なります。
圧迫性視神経症に伴う視覚障害は、慢性的に進行することが多いです。さらに、片側の視神経が圧迫されることが多いのですが、先に述べた通り左右両側の視神経が助け合いながら視力形成をしています。そのため、多少の視覚障害が生じていても、なかなか自覚症状が出現しにくいのも特徴のひとつです。神経圧迫をそのまま放置すると、視神経障害は不可逆的なものとなってしまう懸念もあります。
圧迫性視神経症では、圧迫の原因になっている疾患に関連した症状が出現することがあります。下垂体腺腫を例にとると、下垂体はさまざまなホルモンを分泌する重要臓器です。そのため、下垂体腺腫ではホルモン分泌障害に関連した症状として、乳汁分泌、生理不順、インポテンツ、骨の成長異常、疲れやすさ、寒がりなどの症状が出現する可能性があります。
医師の方へ
「圧迫性視神経症」を登録すると、新着の情報をお知らせします