にょうどうそんしょう

尿道損傷

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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治療

重症度により、治療方針は異なります。

  • 尿道挫傷:尿道カテーテルという管を入れて留置した後に抜去します。これは管を置いておくことにより尿道が自然とくっつくことを期待した治療法です。
  • 部分断裂:レントゲン室でリアルタイムでの撮影(透視)を行いながら、造影されている尿道に沿って慎重に尿道カテーテルを挿入・留置し、抜去します。これが困難な場合は、一時的に膀胱瘻(下腹部の皮膚から膀胱に管を入れること)を作り、待機的治療を行います。
  • 完全断裂:一時的に膀胱瘻を作り、待機的治療を行います。

待機的治療とは、尿道と尿道を繋ぐ手術や、繋ぐ部分の間が長い場合は血管を足などから取ります。そして、血管を尿道と尿道の間に置いて繋ぐ手術を行います。また、損傷により尿道が狭くなった場合は、尿道からカメラを入れ、狭窄部位を切開することや、バルーンで拡張する手術もあります。

尿道損傷は受傷機転が交通外傷や労災が多いため,弱~壮年者の患者さんが多い傾向にあります。そして治療後も、尿道の再狭窄や失禁、インポテンツといった後遺症が残る可能性もあり、注意が必要です。

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