予防
廃用症候群を予防するためには、自分のできる範囲で身の回りのことを行うほか、規則正しく生活し、日中しっかり頭と体を動かすといった対策が必要です。安全に移動できるように自宅内の段差をなくす、手すりをつけるなどの環境整備も有効でしょう。
大きな手術やけがが原因の場合は、手術前、および入院後できるだけ早くからリハビリテーションを行い、口から食べ物を摂取して胃腸を動かすことも廃用症候群の予防につながります。安静の必要がある場合でも、ベッドの上で行える運動を取り入れ、食事をしっかり摂取することで筋力低下や関節拘縮を防ぐことができます。寝たきりで体を全く動かさないと廃用症候群が進行していくため、体の向きを数時間おきに変える、手足を動かすリハビリテーションを毎日行うといったケアが必要です。
特に高齢者が廃用症候群となった場合は、心身機能を元の状態に戻すのが困難といわれています。体を動かすほか、リハビリテーションやデイサービスといった体制を整え、外に出て人と接する機会をつくることも重要です。
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