治療
心気症の患者さんは自分自身が肉体的な病気を抱えているという気持ちが強く、精神科的な治療を受けることを拒むことも少なくありません。そのため、本人の気持ちが精神科治療に向くまでに時間を要することがあります。
治療は、精神療法が中心となります。患者さん本人と医療従事者で精神療法を行うこともあれば、同じ症状を呈する方と集団で集まって治療に当たることもあります。その他、行動療法、認知療法などの方法がとられることもあります。精神療法を行うことで、不安を緩和できることがあります。
心気症の経過においては、うつ症状や過度の不安を示すことがあり、うつ病や不安障害を発症していることもあります。これらの状況に対応するために、SSRIなどの抗うつ薬の使用が検討されます。
また、心気症の症状が、実際の身体疾患に関連して現れていることがあります。その場合には、原因となっている病気に効果が期待できる内科的療法・外科的治療が施されることになります。
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