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ふあんしょうがい

不安障害

最終更新日
2021年01月26日
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2021/01/26
更新しました

概要

生活を送るうえで不安を感じることは誰でも見られることがある正常な感情ですが、過度な不安を感じてしまい自分自身でコントロールできなくなると社会生活に支障を生じるようになります。このような状態を不安障害と呼びます。不安を感じる対象や症状の出方はさまざまであり、全般性不安障害やパニック障害などのさまざまなタイプが含まれます。

また、不安障害ではうつ病やそのほかの不安障害(パニック障害、全般性不安障害、恐怖症、強迫性障害など)を併存しやすいことが報告されています。併発すると症状が悪化しやすくなり、病気の状態が長引く要因となるため早期の段階から治療につなげることが重要です。

原因

不安障害には、パニック障害、全般性不安障害、社交不安障害など、さまざまなものが含まれています。不安障害の原因はまだ明らかになっていませんが、精神的な気質、環境的なストレス(人間関係の破綻、生命を脅かすような体験など)、不安障害の家族歴や脳機能異常など複数の因子が複雑に影響しあい、不安障害が発症すると考えられています。

症状

不安障害の症状の基本は、払拭しきることができない過剰な不安を感じることであり、不安が持続すること、さらに自分が不安と思う対象や状況を回避してしまうことから、仕事に対してのパフォーマンス、学業、人間関係などに支障が生じることです。不安障害をさらに細かく見るといくつものタイプが存在しますが、ここではパニック障害、全般性不安障害、社交不安障害を例に症状を記載します。

パニック障害

突然に起こる動悸や呼吸困難、吐き気、めまいなどの身体的な症状、すなわちパニック発作によって自分が死んでしまうのではないか、倒れてしまうのではないか、といった急激に高まる不安を伴います。このようなパニック発作を何度も発作的に繰り返すことになりますが、発作は数十分程度で治まります。しかしさらなるパニック発作を恐れ、予期不安に怯えたり、パニック発作が過去に生じた状況を避けたりして、生活全般の支障が高まります。

全般性不安障害

特定の状況に対して不安を感じるというわけではなく、あらゆるものや活動を漠然(ばくぜん)と不安、心配に思うようになります。医学的な根拠がなくとも自分が何かの病気になるのではないか、家族が事故に遭うのではないかなどといった不安、心配を感じ、不安を払拭することができません。そうした漠然とした不安を拭えないため、物事に集中できなくなり、疲れやすさ、不眠、震え、緊張、発汗、めまいなどの症状を伴うようになります。

社交不安障害

自分自身が注目される社会的状況や環境において異常な不安や緊張感を持ちます。同時に動悸や赤面、震えなどの身体的症状も伴います。具体的には、授業中や会議での発言、人前で字を書くなど、自分に他人の目が向いている状況で不安を感じ、そのような状況をしばしば避けようとするため、うまく業務を遂行できなくなってしまいます。 

検査・診断

不安障害は、不安を生じる状況や症状の出現様式に関連した詳細な情報を得ることで診断を行います。不安障害の診断に際して心理検査を行うこともあります。また、甲状腺機能亢進症などの身体的な病気が原因となって不安を生じることもあります。こうした病気を除外するために血液検査などが追加されることもあります。最終的には、DSM-5などの診断基準を元にして、不安障害の診断が行われます。

治療

不安障害の治療は根本的に不安障害をなくすというわけではなく、日常に支障をきたす苦悩となるような症状を緩和して日常生活を送れるようにすることを目標とします。

治療方法は大きく精神療法や薬物療法に分けられます。

精神療法の一種である認知行動療法では、不安を感じる状況において、それまでとは異なった捉え方・考え方をし、行動を修正するように方向付ける方法です。不安を感じる対象や不安の感じ方は、人によってさまざまであるため、個人個人に対して適切な方法を設定することが重要になります。

これらの認知行動療法に加えて薬物療法を組み合わせて治療が行われます。薬物療法では抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などが用いられます。症状の悪化を防ぎ、仕事や日常生活を維持できるようにするためにも早期の段階で医療機関を受診することが大切です。

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