症状
不安障害の症状の基本は、払拭しきることができない過剰な不安を感じることであり、不安が持続すること、さらに自分が不安と思う対象や状況を回避してしまうことから、仕事に対してのパフォーマンス、学業、人間関係などに支障が生じることです。不安障害をさらに細かく見るといくつものタイプが存在しますが、ここではパニック障害、全般性不安障害、社交不安障害を例に症状を記載します。
パニック障害
突然に起こる動悸や呼吸困難、吐き気、めまいなどの身体的な症状、すなわちパニック発作によって自分が死んでしまうのではないか、倒れてしまうのではないか、といった急激に高まる不安を伴います。このようなパニック発作を何度も発作的に繰り返すことになりますが、発作は数十分程度で治まります。しかしさらなるパニック発作を恐れ、予期不安に怯えたり、パニック発作が過去に生じた状況を避けたりして、生活全般の支障が高まります。
全般性不安障害
特定の状況に対して不安を感じるというわけではなく、あらゆるものや活動を漠然と不安、心配に思うようになります。医学的な根拠がなくとも自分が何かの病気になるのではないか、家族が事故に遭うのではないかなどといった不安、心配を感じ、不安を払拭することができません。そうした漠然とした不安を拭えないため、物事に集中できなくなり、疲れやすさ、不眠、震え、緊張、発汗、めまいなどの症状を伴うようになります。
社交不安障害
自分自身が注目される社会的状況や環境において異常な不安や緊張感を持ちます。同時に動悸や赤面、震えなどの身体的症状も伴います。具体的には、授業中や会議での発言、人前で字を書くなど、自分に他人の目が向いている状況で不安を感じ、そのような状況をしばしば避けようとするため、うまく業務を遂行できなくなってしまいます。
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