症状
急性ストレス障害の症状には個人差があり、現れる症状やその程度は人によって大きく異なります。米国精神医学会診断基準によれば急性ストレス障害の主な症状は、以下の5つに大きく区分されています。
侵入症状
原因となる出来事に関する記憶がフラッシュバックし、もう一度同じ体験をしているように感じられたり、その出来事の夢を見たりする状態をいいます。
陰性気分
幸福感や満足感、愛情などのいわゆる陽性感情を感じることができなくなることなどがあります。
解離症状
感情が麻痺し、自分が周囲の世界から切り離されているかのように感じたり、特定のことが思い出せなくなったり、自分と自身の知覚、思考、体などが切り離されたように感じたりすることがあります。
回避症状
原因となる出来事を思い出させるような刺激や事柄を避けるようになったり、その出来事に関連するものや人、状況などから距離をとろうとしたりします。
覚醒症状
警戒心が高まり、物事に過敏になったり、うまく眠れなくなったりすることがあります。また、感情が制御できず性格が怒りっぽくなったり、物事に集中できなくなってしまったりする人もいます。
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