原因
空気の通り道である気道は、鼻、口、喉頭、そして気管へとつながりますが、喉頭は気管の入り口になります。
喉頭には声を発生する声帯や、喉頭の入り口に蓋をして、食べ物が誤って気管に入り込まないようにする喉頭蓋があります。そのため、喉頭は空気の通り道ばかりでなく、発声や誤嚥の防止といった機能も有しています。
急性喉頭炎の多くは、風邪などに関連したウイルスに感染することが原因となります。具体的には、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルスなど多くのウイルスが原因となります。
また、喉頭が発声に重要な役割をしていることから声の酷使により声帯に炎症が生じることもあります。そのため、教師や政治家、歌手など声を使うことが多い職種の方に発症することがあります。また、カラオケや運動会などで大きな声を出した後に発症することもあります。
喉頭は、空気の通り道であるために、空気中に存在するさまざまな物質と触れ合う機会も多いです。そのため、タバコの煙や粉塵などが喉頭に触れると、炎症が惹起されることがあり、急性喉頭炎の発症につながることも知られています。
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