予防
悪性症候群の予防法としては、原因となり得る薬剤、特に抗精神病薬の高用量投与や多剤併用、急激な増量・減量を避けることが挙げられます。
悪性症候群を発症した後、抗精神病薬の早期再開や高用量の注射薬の使用、リチウム製剤の併用は悪性症候群が再発する危険因子とされています。そのため、悪性症候群の症状が改善した後、再び抗精神病薬を使用する際はごく低用量から開始し、増量を要する場合でも慎重に行います。
抗精神病薬や制吐薬、パーキンソン病治療薬を使用している患者やその家族は、悪性症候群の症状に注意をする必要があります。なお、薬剤を自己判断で中止・減量・増量することは危険なため、心配や不安があれば早期に医師に相談することが大切です。
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