治療
悪性症候群と診断された場合や悪性症候群が強く疑われる場合には、原因として考えられる薬剤を速やかに中止します。同時に意識水準、血圧、脈拍、体温などを厳密にモニタリングし、頻回に血液・生化学検査を実施し、全身管理を行います。
悪性症候群に対する薬物治療では、筋弛緩薬のダントロレンナトリウム水和物が筋強剛などの症状改善に効果的とされ、第一選択薬として用いられます。また保険適用外ですが、ドパミン作動薬のブロモクリプチンメシル酸塩や、パーキンソン病治療薬のアマンタジン塩酸塩が効果的だったとする報告があります。そのほか、薬物治療による効果が不十分な場合や並存する精神症状が治療困難な場合などには、修正型電気けいれん療法が行われることもあります。
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