原因
慢性前立腺炎の原因は明らかになっていませんが、細菌感染やストレス、自己免疫反応など、要因は多岐にわたると考えられています。
細菌性の慢性前立腺炎では、大腸菌やクラミジアなどの細菌が前立腺に感染して炎症を起こすといわれています。また、細菌性の前立腺炎を発症して抗菌薬で治療を行った後でも、排除しきれなかった細菌が潜伏して前立腺炎を引き起こす場合もあります。
一方、非細菌性では何らかの要因によって尿の通り道である腎臓や尿管、膀胱、尿道のいずれかの圧が上昇し、前立腺に尿が逆流して炎症を起こすケースや、自律神経のはたらきが過剰になることで慢性的な痛みを引き起こすケースなどが原因と考えられています。また、ストレスや自己免疫反応、ホルモン環境の変化などが発症に影響を与える例もあるといわれています。
ただし、慢性前立腺炎では原因の鑑別が困難であることも少なくありません。
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