まんせいようつうしょう

慢性腰痛症

最終更新日:
2024年05月23日
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2024/05/23
更新しました
2021/03/08
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治療

病気が原因となっている場合、その病気に対する治療を優先して行います。

腰痛に対する治療としては、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)などの薬物療法やリハビリテーション、腰部の安静(コルセット)などの保存的療法を中心に行います。

原因が特定できない非特異的腰痛で、NSAIDsの内服で症状が改善しない場合、まれに抗うつ薬や抗てんかん薬、オピオイド鎮痛薬を追加することがあります。オピオイド鎮痛薬はモルヒネに代表される医療用麻薬で、がん治療でよく用いられます。慢性腰痛症でもほかの薬や治療法で効果が見られない場合に使用を検討します。

保存的療法で改善が見られないときや日常生活に大きな支障をきたしているときなどは、神経ブロック療法(ブロック注射)や、場合によっては手術を検討します。神経ブロック療法とは、腰の神経やその周辺に局所麻酔薬やステロイドを注射し、痛みの信号が脳に伝わるのを一時的に遮断する治療です。効果は一時的ですが、その間は痛みが軽減するため、痛みの悪循環を解消できることがあります。

ストレスなどの心理的要因に対しては、気持ちの持ち方や根本的な不満や不安の解消なども重要になるため、薬物療法に加えて認知行動療法*やカウンセリングを行うこともあります。

*認知行動療法:ものの考え方や受け取り方(認知)にはたらきかけて、気持ちを楽にしたり行動をコントロールしたりする治療方法。

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