原因
柑皮症の原因は食物中に含まれるβ-カロテンであり、蜜柑や人参、パセリ、かぼちゃ、海苔などの過剰摂取が原因となりえます。1日30mg以上のβ-カロテン摂取、あるいは血中のβ-カロテンが4.0mg/l以上の濃度となったときに柑皮症が生じるとされています。
高脂血症、甲状腺機能低下症、腎疾患、糖尿病などではβ-カロテンの代謝異常が生じ、血中濃度が高まるため、柑皮症を生じる可能性があります。また、神経性食欲不振症では、偏食によるβ-カロテンの過剰摂取に、甲状腺機能低下症が合併し、柑皮症を生じることがあります。β-カロテンを多く含む栄養補助食品や野菜ジュースの長期に及ぶ過剰摂取でも生じることがあるため、近年若者の間で流行している「ジュースクレンズダイエット」のような、野菜ジュースのみを連日飲み続ける生活を不適切に行った場合でも起こり得ます。
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