治療
外傷や腫瘍などが原因で正中神経麻痺を発症している場合には、手術療法を行います。絞扼性神経障害が疑われるときには、神経への圧迫を解除することを目的とした手術療法が選択されることもあります。また、母指球筋の萎縮が強い場合には、母指対立再建術を行います。
その他、正中神経麻痺では保存的療法をとる場合があります。具体的にはシーネ固定を利用しての局所の安静やステロイド剤の注射、ビタミンB12内服などです。これらの保存療法を行っても症状の改善がみられない場合には、神経剥離術、腱移行術などといった手術療法が障害部位に応じて検討されることになります。
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