症状
疼痛の現れ方、現れる部位や痛みの表現は、3つの要因の状態によって大きく異なります。
疼痛は体へのダメージが回復すれば改善するケースが多いものの、本来であれば症状の改善が認められるはずの時期になっても痛みが続いたり、痛みの再発が繰り返し起こったりするケースも少なくありません。
3か月以上継続する疼痛を“慢性疼痛”と呼び、疼痛が慢性化すると日常生活動作(ADL)や患者の生活の質(QOL)への影響が大きくなります。具体的には、抑うつや不安感、イライラ感、恐怖感などの精神・心理的な症状、睡眠障害や活動性の低下による身体機能の異常などが挙げられます。
そのほかにも、学業や仕事に支障が出ることで社会生活に影響を及ぼしたり、自己肯定感が低下したりするといったこともあります。
参考文献
- 慢性疼痛診療ガイドライン作成ワーキンググループ「慢性疼痛診療ガイドライン」真興交易株式会社医学出版部.2021年7月.P24
医師の方へ
「疼痛(痛み)」を登録すると、新着の情報をお知らせします