治療
真菌性髄膜炎の治療では、抗真菌薬(アムホテリシンB、フルシトシン、フルコナゾール、ボリコナゾールなど)の投与が重要ですが、原因となっている真菌や患者さんの抱える合併症などに応じてどの薬剤を用いるかを決定することになります。中枢神経への移行が悪い抗真菌薬は、選択すべきではありません。真菌性髄膜炎の治療は長期に渡ることもあり、経過中に副作用が出現することもあります。
真菌性髄膜炎では、発症の原因へのアプローチも大切です。血管内カテーテルや脳室内シャントカテーテルが感染源となっている場合には、可能な限り抜去します。
真菌性髄膜炎のなかでもクリプトコッカスは頻度が高く、鳩の糞などに含まれることがあります。特に免疫機能が低下している方は汚染された土壌をいじるなどの行為を避けることも、発症予防の観点からは重要です。
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