しんきんせいずいまくえん

真菌性髄膜炎

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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原因

真菌性髄膜炎は、真菌によって引き起こされる髄膜炎です。原因となる真菌として最も多いのはクリプトコッカスであり、鳩の糞などに含まれていることが知られています。その他、人体の消化管などに正常フローラとして住み着いているカンジダが原因となることもあります。免疫不全者では、アスペルギルス、ムコールなども原因になります。北米の特定地域においては、コクシディオイデスやブラストミセスなどを原因として髄膜炎をみることもあります。

髄膜炎が生じる中枢神経系は、健康な状態では無菌です。しかし、何らかの理由で血液に真菌が入り込むことがあります。その後、真菌が血液の流れに乗じて中枢神経系へと運ばれてしまい、髄膜炎を発症することになります。またカテーテルなどの医療機器が中枢神経系に留置されていると、そこを経由して感染を起こすこともあります。

コクシディオイデスやブラストミセスによる真菌性髄膜炎は、免疫力が正常な方でも発症するリスクがありますが、日本においてみることの多いクリプトコックスやカンジダによる髄膜炎は、一般的にはリスクとなる基礎疾患のある方に発症することが多いです。すなわち、糖尿病患者さんやステロイド使用中の方、悪性腫瘍に罹患している方、化学療法で治療中の方、エイズ発症者、早産児などは免疫力が正常と比べて低下しており、普段であれば問題とならないクリプトコックスやカンジダによる髄膜炎を発症する危険性が高まります。また、脳室ドレナージ、血管内カテーテル挿入なども発症リスクになります。ただし、クリプトコックスは、曝露量が多いと免疫が正常な方でも罹患することがあります。

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