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せっかいかじょうひしゅ

石灰化上皮腫

別名
毛母腫
最終更新日
2019年02月28日
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2019/02/28
掲載しました。

概要

石灰化上皮腫は、皮膚の一部分が、まるで石灰のような感じにごつごつと硬化してしまう皮下にできる腫瘍(できもの)を言います。毛母腫(もうぼしゅ)とも呼ばれます。良性のもので、命を脅かすようなものではありません。毛根に見られる毛母細胞と呼ばれる細胞がこの腫瘍のもとになっていることがわかっています。この腫瘍ができやすいのは、子どもなど20歳以下の方であり、特に顔や(まぶた)の部分、首筋、腕の部分などが好発部位と考えられています。

原因

石灰化上皮腫の詳しい発生原因は、ほかの多くの皮膚の腫瘍と同様にいまだ解明されていません(2019年2月時点)。

しかし、上述のように、毛母細胞がもととなって腫瘍化することから、何らかの要因によって、本来は毛となるはずの細胞が異常な形で増殖してしまったことが原因ではないかと考えられています。また、原因がはっきりとしていないため、悪化させる因子なども分かっていません。

症状

石灰化上皮腫の症状は、皮下でごつごつした硬い腫瘤(しゅりゅう)を触れることです。鉱物のような感じの硬い腫瘤は柔らかい皮膚において違和感があります。そのため、自分で触れやすい部位であれば比較的すぐに気づくことが多いでしょう。

石灰化上皮腫が発生した部位の表面の皮膚は、大体の場合、周囲の皮膚と同じ色です。しかし、皮膚が薄い部分にできた場合には、下の腫瘍が透けて見えて黄白色に見えたり、黒っぽく見えたりするケースもあります。

普通はよく動く硬いしこりを触れる以外に自覚症状はないのですが、その部分を押すと痛みがあったり、軽いかゆみを感じたりする方もいます。ただし、場合によっては、しこりが大きくなって破裂したりすることもあります。

この場合は、当然強い痛みを感じるだけでなく、破裂後放置したままにしてしまうと、感染の危険なども伴います。皮下で硬く触れる腫瘍の代表的なものに悪性腫瘍(がん)がありますが、がんの場合は可動性がないことも多いため、石灰化上皮腫との一つの鑑別点になります。

それ以外に、石灰化上皮腫との鑑別が必要になってくる病気としては、粉瘤ガングリオンといったものもあげられます。最終的な確定診断は、摘出手術を行った後、その組織を病理組織検査に出すことによって行われます。

検査・診断

石灰化上皮腫は、皮膚のすぐ下にごつごつした硬いしこりを触れること、そのしこりに可動性があり、周囲との境目がはっきりしていることといった特徴があるため、専門医の診察により多くの場合見当がつきます。

ただし、石灰化上皮腫のなかでも可動性があまりないもの、大きいもの、放置して破裂してしまったものなどについては、がんと区別がつきにくいケースもあります。よりはっきりと診断するために、レントゲン検査で内部の石灰化を確認する検査を行います。しかし、それでもわかりにくい場合はCTやMRIなどの追加の画像検査を行って確認する場合もあります。

治療

石灰化上皮腫は良性腫瘍であり、急激に大きくなることは余りありません。しかし、放置しておいて自然に治癒することはまれです。感染を起こすと腫れてしまったり、大きくなると破裂したりする場合もあります。

また、摘出して病理検査を行うまでは、最終的ながんとの鑑別ができないため、基本的には外科的な手術を行って石灰化上皮腫を摘出することになります。摘出手術は、概ね10~11歳以上で、石灰化上皮腫自体が比較的小さいものであれば、入院せずに局所麻酔で行うことができる場合が多いです。ただし、腫瘍が大きかったり、小さな子どもであったりする場合には、入院して全身麻酔管理のもとで手術を行うケースが多いでしょう。

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