検査・診断
神経障害性疼痛の診断では、現在治療中のけがや病気(現症)と病歴の確認、神経学的診察による感覚障害の評価がもっとも重要です。神経病変や病気を診断する検査(神経伝導検査、筋電図検査、CT、MRIなど)は確定診断に用いられます。
現症と病歴では以下2点を満たす場合に、神経障害性疼痛の可能性があります。
・痛みの範囲が神経解剖学的に妥当である*
・体性感覚神経系の病変あるいは病気を示唆する
【神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版より引用】
そのうえで神経学的診察を行い、痛みのある箇所に感覚障害(感覚低下、感覚過敏、アロディニア**)などがみられる場合には、神経障害性疼痛の要素を持っていると考えられます。さらに、検査で神経病変や病気を確認できた場合に確定診断となります。
*実際に痛みが生じている範囲が、原因疾患で典型的にみられる痛みの範囲とで大きな差異がないことなどを加味
**アロディニア:通常であれば痛みを感じない程度の刺激で痛みが誘発される状態
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