検査・診断
患者さんに現れている症状やX線検査、CT検査などで得られる画像所見が、診断のための重要な情報となります。結核性脊椎炎がある程度進行している場合、画像検査により椎体の破壊や萎縮、椎間板の変性などをみることができます。初期の結核性脊椎炎の診断のためにはMRI検査が有用であり、状況に応じて各画像検査を使いわけます。
診断を確定させるためには、病変組織を採取して行う病理学的検査や細菌学的検査を行い、結核菌の存在を確認する必要があります。また結核性脊椎炎の診断の際には、検査所見がよく似た化膿性脊椎炎や腫瘍との鑑別も重要です。鑑別診断のためには、椎体の破壊の程度や椎体周囲の膿瘍の有無などを慎重に確認する必要があります。
進行すると激しい骨の破壊や変形が起こる結核性脊椎炎は、早期の診断が重要な病気です。しかし、発症早期には画像検査により上述した異常を捉えることが難しく、結核性脊椎炎のみに現れる症状も少ないことから、診断に時間がかかってしまうことが少なくないという問題点があります。
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