症状
肝性脳症では、体内にとどまった有害な物質が脳にダメージを与えるため、さまざまな脳機能の低下が引き起こされます。
重症度は幅広く、軽症な場合は睡眠リズムの乱れ、怒りっぽくなるなどの性格の変化、抑うつ気分などのみがみられるため、発症に気付かないことも少なくありません。しかし、進行すると場所や日時が分からなくなるといった見当識障害、傾眠、判断力や集中力の低下などの症状や羽ばたき振戦(両腕を前に伸ばすと手にふるえが生じて羽ばたくような動きをする)という肝性脳症の特徴的な異常運動がみられるようになります。
また、精神的な錯乱状態に陥って最終的には意識を失って昏睡状態となることもあり、昏睡状態にまで至ったケースでは治療を行っても救命できる確率は低いとされています。
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