予防
肝性脳症は元々肝機能低下があり、便秘、たんぱく質の過剰摂取、消化管出血、感染が引き金となって発症するケースも少なくありません。そのため、発症を予防するには便通を整え、たんぱく質を取り過ぎない食事、適度な運動、禁酒、感染(発熱)に対する早めの治療などを心がけることが必要です。発症の誘因となる便秘を避けるために緩下剤などを使用することもあります。
また、肝硬変など肝性脳症の原因となる病気の治療を適切に行うことも大切です。なお、肝性脳症を発症する可能性のある重度な肝機能低下がある人は食道静脈瘤を合併しているケースも多く、出血が生じると肝性脳症を引き起こす原因にもなります。定期的に内視鏡検査などで状態をチェックし、適切な治療を継続していきましょう。
医師の方へ
「肝性脳症」を登録すると、新着の情報をお知らせします