原因
肺の中に細菌が入り込み炎症が引き起こされ、肺の組織が破壊されることが原因で発症します。肺に細菌が潜り込む経路としては、誤嚥に関連したものが多いです。
空気の通り道と食事の通り道はそれぞれ分断されており、ものを飲み込んだ際に誤って食事や唾液などが肺の中に入り込まないようになっています。
しかし、高齢者やアルコール中毒者、脳梗塞による寝たきりの方などは、誤嚥を防ぐ機能が衰えることがあります。そのため、口腔内の唾液や食物などが気道の中に誤って入り込んでしまい、肺炎並びに肺化膿症を発症することがあります。こうした誤嚥は食事中に起きるばかりではなく、寝ているときに生じることもあります。
また、肺以外の場所で生じた感染症に続発する形で肺化膿症を発症することもあります。これは別の臓器に細菌の塊があると、血液の流れに乗じて肺へと細菌が運ばれてしまうことがあるためです。
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