治療
胃内に停滞した異物を取り除く治療が行われます。多くの場合では、上部消化管内視鏡(胃カメラ)を用いて異物を摘出します。先端が鋭利なものは摘出時に食道を傷つけることがあるため、食道に保護用のチューブを通して摘出を行います。
内視鏡で摘出困難な場合には、手術によって摘出しますが、内視鏡でも摘出できない大きさのものはそもそも飲み込むことが困難なため、非常に珍しいケースです。
また、特にボタン型電池は誤飲後速やかに摘出しないと胃粘膜の障害が起こり、小児の場合には穿孔を起こすことがあるため、緊急で治療が行われます。
異物が胃粘膜を傷つけ、出血や潰瘍が形成された場合には、内服治療が行われます。穿孔を起こしたときには緊急で異物の除去と穿孔部を塞ぐ手術を行いますが、非常に重篤な状態であるため全身管理が必要です。
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