治療
胆のう腺筋症のみであれば、積極的な治療対象とはならずに慎重に経過観察を行うことになります。ただし、胆石による腹痛症状を認めているときや、胆のうがんを併発している場合などにおいては手術を主体とした治療介入を検討することになります。また、画像的に胆のう癌との鑑別診断が困難な場合にも手術を行うことがあります。
行われる可能性がある手術方法としては、開腹手術もしくは腹腔鏡下術があり、胆嚢摘出を目的として行います。腹腔鏡下術は身体に対しての侵襲度が低く、より早期に離床ができ社会復帰までの時間が短くすむという利点があります。
また、胆のうがんを併発していた場合、特に胆のうがんによる病変が進行して手術で切除することができない段階の胆のうがんの患者さんに対しては、化学療法(抗がん剤治療)が行われています。現在は、ゲムシタビンとシスプラチンという抗がん剤の併用療法が標準的な治療方法となっており、患者さんの全身状態や症状を考慮しながら治療を検討していきます。
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