原因
急性胆管炎の多くは、何らかの要因で胆管が閉塞し胆汁の流れが滞り、胆管内部の圧力が高まることで起こります。また、胆汁に細菌が感染することも原因の1つです。
胆管が閉塞する原因として、次のものが挙げられます。
- 胆管にできた結石
- 何らかの良性病変により胆管が狭くなる
- 胆管の手術後、吻合部(手術で縫い合わせた部分)が狭くなる
- 悪性腫瘍により胆管が狭くなる
以前までは胆管の結石(総胆管結石)がもっとも多い原因でした。しかし近年では、悪性腫瘍によるものや、硬化性胆管炎*、胆管の内視鏡検査や処置など良性病変などを原因とする症例が増えています。急性胆管炎の原因のうち、悪性腫瘍が占める割合は約10~30%と報告されています。
硬化性胆管炎:肝内の胆管や肝外の胆管に多発して炎症による狭窄(きょうさく)(狭くなること)を起こし胆汁のうっ滞を起こす病気です。
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