きょうかくでぐちしょうこうぐん

胸郭出口症候群

最終更新日:
2021年01月14日
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2021/01/14
更新しました
2017/04/25
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原因

首には食道や気管、神経や血管、筋肉など多くの組織が密集しています。腕を司る神経や血管は、胸郭出口と呼ばれる部分を通って、首から目的地である腕に向かって走行しています。胸郭出口を通過する重要な神経として腕神経叢(わんしんけいそう)があります。また、主要血管として鎖骨下動脈や鎖骨下静脈があります。

神経や動脈の圧迫

胸郭出口にはいくつかの物理的に狭い空間が存在しており、こうした場所で神経や動脈が圧迫されることがあります。神経や動脈が胸郭出口で圧迫されることで、胸郭出口症候群が発症します。胸郭出口の狭窄部位(きょうさくぶい)としては、3か所知られています。

首から腕に向かって順に、以下のとおりです。

  • 斜角筋と呼ばれる首の筋肉で構成される部分
  • 鎖骨と肋骨(ろっこつ)の間
  • 胸の筋肉である小胸筋と肩甲骨との間に構成される部分

こうした狭窄部位で神経や動脈が圧迫を受ける可能性が高く、それぞれ斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群といった名称がつけられており、これらを総称して胸郭出口症候群といいます。

頚肋

神経や血管が物理的な圧迫を受けて生じる胸郭出口症候群ですが、なかには、頚肋(けいろく)と呼ばれる先天的な肋骨の遺残物が残っていることが原因で発症することもあります。頚肋が存在すると、腕神経叢や鎖骨下動脈がよりいっそう圧迫を受けやすい状況になるため、胸郭出口症候群が発症します。

その他

胸郭出口症候群は長時間、悪い姿勢で座っていたりすると発症しやすくなると考えられています。また、なで肩であることや、重いものを持つ習慣も発症に関連します。

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