治療
血圧などのバイタルサインが安定していれば腹部CT検査で損傷の程度を評価し、出血がない、あるいは軽度であれば保存的な治療を考慮します。しかし損傷後の遅発性破裂の可能性もあるため、腹部超音波やCT検査などで厳重なフォローアップを必要とします。
バイタルサインが安定している場合でも腹部CT検査で脾臓周囲に血管障害が認められた場合はカテーテルによる血管内治療を行います。出血が止まらない場合や血圧が不安定な場合は手術により脾臓摘出が考慮されます。
脾臓摘出後は免疫能低下による重症感染症や、血小板増多症などの合併症の危険性があります。特に脾臓摘出後の重症感染症は致死率が高いため、肺炎球菌ワクチンの接種など感染予防に努めることが必要です。
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