治療
膝蓋骨骨折が疑われる際には、応急処置として(1)Rest:安静、(2) Icing:冷やす、(3)Compression:圧迫、(4)Elevation:挙上(骨折部位をなるべく心臓より高く上げる)が重要です。
病院に到着した後、膝蓋骨骨折の治療としては、手術を行わない保存的治療と手術を行う外科的治療の2つがあります。保存的療法は、骨折をした膝蓋骨の位置が元の位置から大きくずれていない場合に選択される方法で、骨を正しい位置に戻してからギブスや装具などで固定してくっつくのを待ちます。
外科的治療は、骨が大きく分断されているときや開放骨折などのときに選択します。膝蓋骨骨折では複数の骨に分断されることが多いため、手術により針金などで骨同士を固定した状態で治癒を待ちます。膝蓋骨骨折では損傷を受けた側の足の筋力が低下すると機能回復が芳しくないため、治療後のリハビリが重要になります。ただし、自己流のリハビリを行うのではなく、理学療法士や作業療法士の指示のもと、適切なリハビリを継続することが重要です。
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