治療
まずは口の衛生状態を改善します。歯磨きやうがいを行い、口の中を清潔に保つように心がけます。口の中には700種類以上の細菌が常に存在します。衛生状態が不良になると細菌数が増え、感染するリスクが高くなります。
手軽に治療しやすいものとしては含嗽剤(がんそうざい、うがい薬)があります。アズレンスルホン酸ナトリウムを含有した含嗽剤を使用すると抗炎症性作用による症状緩和、改善が期待できます。また治療方法の1つとしてステロイド剤の含嗽がありますが、長期使用することによって口腔カンジダ症が生じることがあります。
全身疾患との関係がある場合、主要病名の治療を優先します。また、入れ歯や歯の形態による物理的刺激が原因となっている場合には、歯科用回転切削器具を用いて入れ歯や歯の形を修正します。形を大きく修正する必要がある場合は、歯に被せ物をする治療を行うこともあります。
微量元素などの不足が原因となっている場合には食物摂取にて改善を目指します。特に亜鉛欠乏に関して食品としては、牡蠣、鶏肉、豚肉、レバー、卵、チーズなどの乳製品を摂取します。他にタンパク質とビタミンを摂取するのがよいとされていますが、口内炎がひどく食事摂取が困難な場合は局所麻酔薬含有の含嗽剤を使用し、口の中をしびれさせて食事を摂取する代償法をとることもあります。
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