しゅうじょうこつこっせつ

舟状骨骨折

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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手の関節は8つの骨で構成されており、舟状骨とはそのうちのひとつです。舟状骨は手関節のなかでも親指側に位置する骨であり、船底の湾曲に似た形からその名前がつけられました。カシューナッツのような形とも形容されます。親指を反らせると、親指の付け根の部分にくぼみが形成されますが、この部位に嗅ぎタバコを置くことがあるため「解剖学的嗅ぎタバコ入れ」と呼ばれます。舟状骨は、解剖学的嗅ぎタバコ入れを構成する骨としても知られています。

舟状骨骨折はサッカーなどの競技者に多くみられるもので、10〜20歳代でよくみられる骨折です。主に競技プレー中に後ろ向きに転んで手をついたときに起こります。多くの場合、骨の中心部がひび割れて骨折を起こします。その他、交通外傷でも同様の外傷機転が生じることから舟状骨骨折が発症する場合があります。

舟状骨のなかでももっとも骨折を来たしやすい部位は、舟状骨の腰部と呼ばれるくびれた部分です。舟状骨に対しての血液供給は指先側から手首に向かってなされており、腰部の骨折によって手首側の血流不全が生じやすいです。舟状骨は血液供給が乏しいという特徴をもともと持ち合わせており、骨折の治癒も遅れがちです。

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