検査・診断
角膜真菌症では、角膜病変を詳細に評価するために、細隙灯顕微鏡と呼ばれる検査を行います。角膜真菌症は視力にも影響を及ぼすことから、視力検査も行われます。また、角膜の感覚を評価するために、角膜知覚検査と呼ばれる検査も行われます。
角膜真菌症では、角膜中に存在する真菌の存在を証明することが必要です。そのために角膜の表面から組織を一部採取し、顕微鏡を用いて検査を行います。組織を採取する際は、表面を擦る程度のこともあれば、奥深くに真菌が入り込んでいることが疑われる場合にはメスなどを用いて角膜の一部を切離することもあります。
このようにして得られた検体は、真菌の培養検査にも用いられます。培養することで、真菌の存在を確認することに加えて、効果を示す抗真菌薬を検索するための感受性検査も同時に行います。
免疫抑制状態であるかどうか、眼を傷つけたかどうか、などの情報は、原因となる真菌を推定するために有益な情報です。
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