そくしくっきんけんそんしょう

足趾屈筋腱損傷

最終更新日:
2018年12月25日
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2018/12/25
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概要

足趾屈筋腱損傷(そくしくっきんけんそんしょう)とは、足の運動を調整する筋肉の(けん)(筋肉に繋がっている腱、あるいは筋肉と連続する腱)に損傷が生じた状態を指します。バレエなど足先を酷使するようなスポーツに関連して生じることがあります。

足趾屈筋腱損傷が生じることで、足趾(そくし)を屈曲することが難しくなります。局所の安静を保つ、損傷の原因や状況に応じては手術を行うなどの治療介入が必要です。

原因

足趾屈筋腱の損傷は、足先を伸ばすような動作を頻繁に行うことと関連して生じることがあります。

具体的には、足先を伸ばすことで足趾屈筋腱に運動負荷がかかり、結果として腱の損傷につながることがあります。たとえば、バレエやバイクでのギアチェンジなどの動作ではつま先を頻回に使用することが多いため、足趾屈筋腱に損傷が生じることがあります。

また、外傷骨折などをきっかけとして足趾屈筋の腱に影響が及び、損傷につながることもあります。

症状

足趾屈筋は、つま先立ちをする際に使用される筋肉です。したがって、足趾屈筋腱が損傷を受けることで、つま先立ちの動作がうまくできなくなります。

また、足趾屈筋腱損傷に関連して、足の指がいびつな形で固定されてしまい変形することもあります。その結果、歩行や起立に支障が生じることがあります。

また、損傷が生じた部位に一致した痛みが生じることもあります。自発痛を認めることもありますが、特に屈筋を働かせるような動作をすることで痛みが増強することもあります。痛みや変形などに関連して、関節の可動制限が見られることもあります。

検査・診断

足趾屈筋腱損傷では、足の指や関節の動きに制限がないか、身体診察で詳細に確認することが重要です。また、痛みの発生部位、感覚障害の状況、そのほか外傷などを思わせる所見がないかを確認します。

さらに、腱の損傷だけでなく、骨や周囲組織の状況を観察するための検査も行われます。具体的には、レントゲン(X線)写真やCT検査、MRI検査などの画像検査が適宜検討されます。

治療

足趾屈筋腱損傷では、腱の損傷が生じた状況や腱の損傷具合などの情報をもとにして治療方針が決定されます。バレエなどのスポーツに関連して引き起こされている場合には、腱の安静を保つために一時的に中断を勧められることもあります。

足への負担を軽減するために、適した靴の着用、体幹バランスを整えるための筋肉トレーニング、姿勢の矯正なども適宜考慮されます。

また、痛みに対して鎮痛剤を使用することもあります。さらに、状況によっては手術的な治療介入を行うことで損傷を修復することもあります。

足趾屈筋腱損傷を思わせる痛みや変形は、きっかけとなる外傷から時間が経過してから生じることもあります。そのため、気になる症状がある場合には早期に医療機関の受診を検討することが大切です。

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