治療
程度が軽い初期段階であれば、投球動作を一時的に控えて肘を休ませることで治癒することも期待できます。ただし、数か月以上に渡って投球動作を控えることが求められる場合もあります。
野球肘では症状や予測される休息期間、病状の進行状態などによっては、手術が勧められることもあります。具体的な手術方法としては、以下が挙げられます。
- 骨釘固定術:遊離した骨軟骨片を取り出したうえで遊離した骨軟骨片を生体吸収性の釘でくっつけ、新たな骨ができるようにする方法。
- 骨軟骨柱移植術、モザイク形成術:ほかの部位で切り取った骨軟骨を移植し、関節表面の軟骨を形成する方法。
- 関節形成術:進行して変形性関節症になってしまっている例に行う。骨棘(骨の出っ張り)を切除したり、遊離体を摘出することなどで関節の動きを改善・痛みの軽減を図る。
そのほか、靭帯損傷に対してはトミー・ジョン手術と呼ばれる方法が選択されることもあります。治療方法は、損傷を受けている部分などによっても異なります。
医師の方へ
「野球肘」を登録すると、新着の情報をお知らせします