原因
銀杏中毒は、イチョウの種子である銀杏を大量に摂取することを原因として発症します。どの程度の銀杏を摂取すると中毒症状が引き起されるかについては、患者さんの年齢や栄養状態などによって異なります。たとえば、成人よりも小児のほうが銀杏中毒を発症しやすいことが知られています。また、栄養状態が悪い、長期間に渡るアルコールの大量摂取、偏食、抗生物質の長期内服などの状況があると、銀杏中毒の発症リスクが高まると考えられています。
銀杏中毒は、銀杏に関連した物質である「4-O-methylpyridoxine」と呼ばれるものによって引き起こされると考えられています。この物質は、体にとって必要な物質であるビタミンB6と構造的に類似しています。そのため、両者が体に誤って認識・代謝されるために銀杏中毒の特徴的な症状が出現すると考えられています。
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