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ぎんなんちゅうどく

銀杏中毒

最終更新日
2019年03月08日
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2019/03/08
掲載しました。

概要

銀杏中毒は、イチョウの種子である銀杏を摂取することと関連して引き起こされる中毒を指します。銀杏中毒は、普段からの栄養状況が悪い場合に、大量の銀杏を摂取することが原因で引き起こされる可能性があります。

銀杏中毒を生じると、吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状に加えて、めまいやけいれんなどの神経症状が出現することがあります。

主には、銀杏を大量に摂取したという病歴を確認することが銀杏中毒を診断するためには重要です。銀杏中毒では命にかかわることもあるため、病気の発症が疑われる際には早期に病院を受診し、適切な治療につなげることが重要であるといえます。

原因

銀杏中毒は、イチョウの種子である銀杏を大量に摂取することを原因として発症します。どの程度の銀杏を摂取すると中毒症状が引き起されるかについては、患者さんの年齢や栄養状態などによって異なります。たとえば、成人よりも小児のほうが銀杏中毒を発症しやすいことが知られています。また、栄養状態が悪い、長期間に渡るアルコールの大量摂取、偏食、抗生物質の長期内服などの状況があると、銀杏中毒の発症リスクが高まると考えられています。

銀杏中毒は、銀杏に関連した物質である「4-O-methylpyridoxine」と呼ばれるものによって引き起こされると考えられています。この物質は、体にとって必要な物質であるビタミンB6と構造的に類似しています。そのため、両者が体に誤って認識・代謝されるために銀杏中毒の特徴的な症状が出現すると考えられています。

症状

銀杏中毒では、銀杏を大量に摂取することでさまざまな症状が出現する可能性があります。銀杏を摂取してから1時間から半日ほど経過したあと、吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状が現れます。手足の震えやめまい、ふらつきなどの神経学的症状がみられることもあります。また、銀杏中毒ではけいれんを何度も繰り返すことがあります。

そのほか、銀杏中毒では顔色が悪くなったり息苦しくなったりすることや、発熱をきたしたり不整脈が出現したりすることもあります。

銀杏中毒の症状は、多くの場合は24時間以内に消失するとされています。しかし、銀杏の摂取量や基礎となる栄養状態などによっては、命にかかわることもあるため注意が必要です。

検査・診断

銀杏中毒は、問診で銀杏を摂取した状況を確認することで初めて疑われます。どの程度の数の銀杏を、いつ頃摂取したのかといった内容を確認することも銀杏中毒を診断するためにはとても重要な情報です。銀杏中毒の原因物質を血液にて測定することも検討されますが、すぐに結果がわかる検査ではありません。そのため、確定診断の前に治療を開始することがあります。

また、銀杏中毒では詳細な身体診察を受けることも大切です。銀杏中毒で現れる症状は、他の薬物中毒でもみられる可能性があります。そのため、銀杏以外の中毒が背景にないことを確認するために薬物検査が行われることもあります。

また、銀杏中毒では臓器障害を起こすことがあります。これらを確認することや、他の原因を鑑別する目的で、血液検査や尿検査、心電図検査なども検討されます。

治療

銀杏中毒では時間経過とともにけいれんを繰り返したり、下痢や嘔吐を来したりすることがあります。そのため、大量摂取から銀杏中毒の発症が懸念される状況では、症状がない場合であっても病院の受診を検討することが大切です。

銀杏中毒では、ビタミンB6製剤の投与が行われます。銀杏中毒では、症状・病状の悪化がないかどうかを確認しながら経過観察を受けることが必要です。また、命にかかわる可能性もあるため、疑わしい症状がある際には早期に病院を受診することが重要です。

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