検査・診断
隆起性皮膚線維肉腫の確定診断には、しこりの組織を採取(生検)して顕微鏡などで詳しく観察する“病理検査”が必要となります。この病気の検査では組織の特徴を調べるだけでなく、上で述べたように病変に“CD34”と呼ばれる糖たんぱくがあるかどうかを調べるのが一般的です。
通常は、病理検査を行えば確定診断を下すことができますが、次のような検査を同時に行うことがあります。
CT、MRI検査
しこりの大きさや範囲、骨や筋肉などへのダメージを詳しく調べるための検査です。
手術の切除範囲などを決めるためにも必要な検査であり、隆起性皮膚線維肉腫が疑われた際にはほとんどのケースで実施されます。
遺伝子検査
隆起性皮膚線維肉腫の90%以上はCOL1A1-PDGFB 融合遺伝子と呼ばれる特殊な遺伝子を持っています。このため、病理検査などではっきりした診断が下されないケースでは、限られた施設において遺伝子検査を行うこともあります。
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