原因
PCB中毒は、人体に有害なPCBという有機化合物を体内に取り入れることによって発症します。体内にPCBが入ると、受容体*に結び付いて酸化反応が生じ、活性酸素が過剰に作り出されます。活性酸素は免疫機能を維持する重要なはたらきがある一方で、過剰に作られると細胞を傷つけるためさまざまな病気を引き起こす可能性があります。
現在、PCBは全面的に使用が禁止されていますが、流通していた時代にPCBに汚染された魚などを通じて今でも少量を摂取していると考えられています。しかし、ごく少量であるため、健康に害はないと考えられています。
*受容体:ホルモンや神経伝達物質などの化学物質と結び付くタンパク質。1つの受容体が受け取れる化学物質は1つのみで、結合後は細胞の核に情報が伝わり、遺伝子の発現や酵素の産生などといった反応が生じる。
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